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屋根カバー工法とは?

現場ブログ 2024.11.05 (Tue) 更新

こんにちは☻☀

屋根カバー工法とは、既存の屋根を撤去せずにその上から新しい屋根材を重ねて施工する工法です。この方法は「カバー工法」や「重ね葺き(ふき)工法」とも呼ばれることがあります。特に、既存の屋根がスレートや金属などの場合に採用されることが多く、リフォームやメンテナンスの一環として使われます。

1.屋根カバー工法のメリット

1. 工期が短い
撤去作業がないため、一般的な葺き替えよりも工期が短く、約2~4日ほどで完了する場合が多いです。

2. コストが安い
既存屋根の解体や廃材処理が不要なので、これにかかるコストを削減できます。

3. 断熱・遮音性の向上
二重構造になることで、断熱性能と遮音性能が向上し、室内環境が快適になります。特に夏場の熱気や冬場の寒気の影響が軽減され、冷暖房効率も上がる可能性があります。

4. 耐久性が向上する
新しい屋根材を加えることで、風雨や紫外線などの外的要因から建物をさらに保護でき、屋根自体の耐久性が向上します。

2.屋根カバー工法のデメリット

1. 建物重量の増加
屋根が二重になるため、建物自体の重量が増します。これにより、特に木造建築などでは耐震性に影響を及ぼすことがあります。事前に建物がその重さに耐えられるか、確認が必要です。

2. 下地の劣化リスク
既存屋根がカバーされているため、下地が確認しにくく、劣化が進行しても発見しづらくなります。適切に点検しないと、隠れた部分で劣化が進行し続ける可能性があります。

3. 部分的な修繕が難しい
カバー工法は屋根全体を覆うので、部分的な修繕が難しく、全体をリフォームする際にしか対応できないことが多いです。

4. 通気性の確保が難しい
二重構造になるため通気性が低下し、湿気がこもるとカビや腐食が発生する恐れがあります。通気層を確保する工夫が必要です。

屋根カバー工法は、建物の屋根を新しいものに交換したいが、古い屋根を撤去するのは手間がかかる場合などに適した工法です。この工法は、主にスレート屋根や金属屋根など、比較的軽量の屋根材に対して行われます。以下では、屋根カバー工法のプロセス、適用条件、各種のメリットとデメリット、そして屋根材の選択について詳しく見ていきます。

3.屋根カバー工法のプロセス

屋根カバー工法の手順は次のようになります:

  1. 既存の屋根の調査 施工前に、既存の屋根やその下地(屋根の基盤部分)が劣化していないか、シロアリ被害や腐食がないかを徹底的にチェックします。下地が傷んでいると、カバー工法が適用できない場合があります。

  2. 防水シートの敷設 既存の屋根の上に防水シートを敷き、新たな屋根材から雨水が下地に浸入しないようにします。この防水シートは、建物内部への雨漏りを防ぐために重要です。

  3. 新しい屋根材の設置 防水シートの上に、新しい屋根材を取り付けます。屋根材にはガルバリウム鋼板やスレートなどが使われることが多く、軽量で耐久性があるものが選ばれます。金属製の屋根材は耐久性が高く、メンテナンスが容易なのが特徴です。

  4. 仕上げ・点検 屋根の端や接合部を適切に処理し、全体を点検して施工が完了します。しっかりとした仕上げを行うことで、雨漏りや風による影響を防ぎます。

4.屋根カバー工法の適用条件

屋根カバー工法はすべての屋根に適用できるわけではありません。適用条件として、以下のような基準が重要です。

  • 既存の屋根材がスレートや金属などの軽量屋根であること
    重量のある瓦屋根の場合は、さらに重い屋根を重ねることになるため、建物の構造がその重さに耐えられない可能性があります。瓦屋根の場合は、瓦を撤去してから新しい屋根材を施工する方が一般的です。

  • 下地が健全であること
    下地が劣化している場合、その上にカバーをかけても雨漏りや湿気の問題が解決できないため、劣化部分の修繕が必要です。

  • 既存の屋根が著しく劣化していないこと
    著しく劣化している屋根には、既存屋根を撤去してから新しい屋根を施工する「葺き替え工法」の方が適しています。

5. 屋根材の選択肢

屋根カバー工法で使用される主な屋根材には次のようなものがあります。

  • ガルバリウム鋼板
    軽量で耐久性が高く、耐食性にも優れています。メンテナンスも容易で、カバー工法で特に選ばれることが多い屋根材です。

  • アスファルトシングル
    柔軟性があり、防水性や耐候性に優れています。特に日本以外の住宅で多く使用される屋根材です。

  • スレート
    薄くて軽量ですが、ガルバリウム鋼板などに比べて耐久性がやや劣ります。美観が求められる場合に選ばれることもありますが、メンテナンスが必要です。

6. まとめ

屋根カバー工法は、工期短縮とコスト削減を目的としたリフォーム手段として非常に人気があります。しかし、すべての屋根に適用できるわけではなく、建物の構造や既存の屋根の状態を確認した上で採用することが重要です。耐震性や断熱性に配慮しつつ、信頼できる業者に相談し、最適な屋根材と工法を選択することが成功のポイントです。

カバー工法での施工は、数年に一度の定期点検もおすすめされます。

屋根カバー工法は、コスト削減や工期の短縮といったメリットがあるため、比較的簡単に屋根のリフォームが可能な方法として人気です。しかし、構造上の制限や既存屋根の状態などによっては適用できない場合もあるため、施工前には専門業者による調査と適切な判断が必要です。

施工を検討する際は、複数の専門業者に相談し、見積もりや提案を確認することをおすすめします。

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本日のブログ担当、山本でした。

 

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